大学院修士や博士課程に進学する際、「研究計画書」の作成はどうにも避けられない作業です。大学時代の卒論より、修論・博論は論理性や科学的な研究方法がより一層高く求められ、知の創造活動ですので、我々留学生にとっても日本人の学生にとっても確かに一つの難関となります。
研究計画書を書く前に、まず「研究計画書」をまず正しく理解する必要があります。これはとても重要です。例えば、以下のような悩みを抱えている学生さんがたくさんいるのではないでしょうか。
- 「研究計画書の書き方がわからないから書けない」
- 「日本語が下手なので書けない」
- 「研究のアイデアがないから書けない」
もしあなたは上記の問題で悩んでいるのならば、悩みの方向がちょっと間違っていると思います。つまり、言いたいのは、
- 「研究計画書の書き方を知ることで本当に書けるようになるのか、」
- 「日本語能力を高めたら研究計画を書けるのか、」
- 「発想があってもそれを研究の形まで膨らめるのか、」
研究計画書を書くプロセスには、「研究の進め方」に関する知識の習得が何より大切であり、「研究」そのものがわかれば、その前の計画立案段階という「研究計画書」の作成がスムーズにいけるわけです。もちろん、研究計画書の書き方・日本語能力の向上等々が、より良い研究計画書を立つための要素になりますが、しかし、それらは本質的なものではありません。
本特集では、「研究計画書」の理解や作成について、それに関わる4つのパーツに分けて解説していきます。それぞれのパーツに、Q&Aの形で編集しています。皆さんの助けになれば嬉しいです。
- 「研究」への理解Q&A
- 研究の進め方Q&A
- 研究計画書の考え方Q&A
- 研究計画書の書き方Q&A
あなたの疑問や悩みに類似する質問がない場合、コメント欄にあなたの問題を書いて頂ければ、対応させて頂きます。ぜひコメントや感想を教えてください。どうぞよろしくお願い致します。